INSOMNIUM「Since the Day It All Came Down 」
フィンランド産メロディック・ゴシック・デスの2004年2nd作品。IN FLAMES型のメロデスをお手本にしながらも、より絶叫型ドゥーム/ゴシックに寄りつつトラッド色を濃くするとこういう音になるわけですが、今作では1stよりも更にメロウで枯れたメロディを堪能できます。海外のレビューを見ているとOpethやIn flamesと部分的に比較して語られているところがありますが、決してそれらのバンドと比較してもあまり似ているとも思えません。OpethやIn flamesにはないフィンランド産特有のフォーキーな隠し味がメロディの各所に収められていて、特に#11 Song of the Forlorn SonはENSIFERUM meets SENTENCEDな、不思議な味わいです。ギター以外に主旋律を彩る楽器が控えめなこと、抑え目なスピード感から、初聴きはややインパクトに欠けるきらいはあるとは思いますが、何順かするごとにINSOMNIUMのメロウな音楽観に徐々にのめりこんでいくことができるするめ盤です。文句無く超お勧め。